春菊はβ-カロチン、ビタミンCなどの栄養素を豊富に含んでおり、β-カロチンは体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を丈夫にし、抵抗力を高める働きがあるため、「食べる風邪薬」とも言われる代表的な緑黄色野菜です。春菊を肉や魚の入った鍋に入れると、動物性食品の脂質の働きで、β-カロチンの吸収が高まります。まさに味覚、栄養ともに鍋にぴったりの野菜です。また関西では「菊菜(きくな)」とも呼ばれていますが、江戸時代の事典「和漢三才図会」に「春に花開き、菊に似るが故」と記されているようにキク科の植物であり、春菊の名前の由来でもあります。寒くなる冬の時期、春菊の入った鍋を食べて体を温めてみてはいかがでしょうか?
11月~2月