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腰曲げずに楽々作業 半自動苗箱並べ機を初導入 
負担減、効率の高さ実感 
JAえちご中越

【えちご中越】JAえちご中越さんとう営農センターは10日、長岡市のJA中部育苗センターで、初めて導入した半自動苗箱並べ機「ベルノ」の本格稼働を始めた。機械は同センターに1台、さんとう北営農センターに2台配備。負担の大きかった水稲育苗作業で、効率化と省力化を目指す。

 同機は投入口に苗箱をセットすると、苗箱がスライドして地面に下り、並べられていく仕組み。機械は自動で移動するため、作業者は腰の高さの投入口に苗箱をセットするだけでよく、通常の苗箱並べの作業のように腰をかがめる必要がない。

 導入した機械は4列用。作業者3人で、1時間当たり最大1800枚を並べることができる。この日は1300枚を機械で並べた。

 本格稼働日に機械を操作した、さんとう営農センター営農課の下条寛樹係長は「思った以上に簡単で早い。作業者が休みなく苗箱をセットし続ける必要はあるが、腰をかがめないので、身体的負担は大きく軽減される」と、作業効率の高さを実感していた。

 JA中部育苗センターは、育苗ハウス26棟を所有する。毎年の播種(はしゅ)枚数約6万6000枚のうち、約5万枚を硬化苗として地域へ供給。苗並べをはじめとする育苗作業の重労働は例年、パート従業員の雇用や他部署職員へ応援を要請するなど“人海戦術”に頼ってきた。

 JA合併により、今後一層の効率化が求められることから、導入を決めた。

 機械を導入したJAさんとう営農センター農政企画課の大石則昭課長は「地面のでこぼこによって、動きが左右されることが分かった。しかし、育苗ハウス自体を機械に合わせた形にしていけば、さらに作業効率が高まる」とみる。その上で「苗箱並べは長年、つらい作業だった。職員らの負担軽減を目指すとともに、地域への普及も進めたい」と話す。

 

 

写真説明=機械に苗箱をセットしていく3人の作業者(新潟県長岡市で)

R6.4.16 日本農業新聞掲載記事

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