【北新潟】村上市の(株)ひだまり農産は22日、高温耐性のある水稲極早生新品種「新潟135号」を23アールで刈り取った。同品種は2025年度、県内11カ所で展示圃を設置。JA北新潟管内では、新発田市でも設けた。
「新潟135号」は高温耐性があり、草丈が短い穂重型で倒伏しにくい。大粒で、食味も「こしいぶき」と遜色ない。
同社の川村学代表によると、圃場がある荒川水系は渇水もなく「出来はいい」。収量は概算で10アール当たり約9俵(1俵60キロ)だった。
県は26年度からの一般栽培へ向けて、400ヘクタール分の種もみを確保。26年度分は、25日で注文受付を終了する予定にしている。
川村代表は「価格帯や需要がまだ明確になっておらず、当社ではエダマメとの作業の競合もある」と、導入には慎重な姿勢を示した。
しかし、その上で「県内の水稲品種のラインアップに極早生が加わることで、米の販売強化につながるのではないか」との見方も示した。
収穫した「新潟135号」は、全量JAへ出荷される。品種名は年内に決定する。
写真説明=刈り取った米を確認する川村代表(右)(新潟県村上市で)
R7.8.23 日本農業新聞掲載記事
JA北新潟