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「葉月みのり」早くも収穫
生育良好 23日から店頭へ
JAえちご中越

 【えちご中越】JAえちご中越の柏崎・刈羽地区では9日、水稲極早生品種「葉月みのり」の収穫が始まった。関係者が見守る中、冨田優さんが柏崎市の水田1・6ヘクタールで刈り取りをした。「葉月みのり」を栽培するのは柏崎・刈羽地区だけで、JA管内で最も早く収穫期を迎える。

 取り組み7年目の今年は60人が約133ヘクタールに作付けし、総出荷量約650トンを見込む。19日に新米の初検査をし、23日から順次「愛菜館」などJAの直売所4店舗や、県内のスーパーなどに並ぶ予定だ。

 「葉月みのり」は旧暦で「葉月」の8月に実り、盆時期に収穫できることが由来。大きな粒と程よい甘味、炊いたときのつやが特徴だ。JAは販売戦略として2019年から本格的に栽培している。

 7月12日の出穂期以降、柏崎市の平均気温は27度を超え、降水量はごくわずかという高温少雨となった。JAは、生産者に通常より多めの穂肥散布や農業用水の有効利用など高温対策を指導した。

 また、柏崎・刈羽地区の栃ケ原ダム、後谷ダム、市野新田ダムが例年より約2週間早く放流したため水不足の影響はなく、生育はおおむね順調だ。

 冨田さんは「毎日の水管理や雑草防除を徹底したため、良い出来だと期待している。消費者には、いち早く新米を味わってもらいたい」と話した。

 JAの丸山健司専務は「県外の卸業者からも人気で、ブランド名が定着してきた。米どころ新潟のJAとして、葉月みのりを先駆けに年間を通じた米の安定供給に努めたい」と語った。

 

 

写真説明=「葉月みのり」を収穫する冨田さん(新潟県柏崎市で)

R7.8.15 日本農業新聞掲載記事

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