【えちご上越】JAえちご上越は、労働安全衛生管理の意識づくりに力を入れている。今年3月には「労働安全衛生にかかるリスクアセスメント実施要領」を制定し、4月には「安全大会」を初開催。労働災害防止に真摯(しんし)に取り組むことが、職員の健康と安全を守るためのJAの重要な責務だとしている。
JAは第8次中期3カ年計画(2025~27年度)案で、健康経営への取り組みを掲げた。
実施要領の制定は、安全で働きやすい労働環境と職場風土をつくるのが目的だ。JAの労働安全衛生に関する課題を適切に把握し、安全衛生意識を持った中で業務に当たることで「労働災害が発生しない、させない」体制を定着させ、推進していく。
取り組み概要として①組織的な推進体制②事業所でのリスクアセスメントの実施──を掲げた。
安全衛生管理規定に基づき、体制を強化。25年度から課長、支店長、センター長などをリスクアセスメント管理者として配置し、結果の管理・改善に取り組む。施設責任者をリスクアセスメント担当者とし、実施や記録表の作成を通じて、管理者とともにリスク低減への対策を推進する。
リスクアセスメントは事業所単位で実施する。これに基づいてリスク低減の対応に取り組むことで実践、評価、報告、改善のPDCAサイクルをつくる。
年間を通して朝礼などで安全意識をつくり出し、恒常的な巡回を計画している。秋作業の本格化前に、季節的臨時雇用者を含めた関係職員に対する安全対策研修をする予定だ。
JA総合リスク管理部の岡田明部長は「職員の健康と安全は事業者としての責務。管理者は『安全は全てに優先する』ことを意識して行動をしてほしい」と話した。
写真説明=「安全大会」で説明をする岡田部長(新潟県上越市で)
R7.5.17 日本農業新聞掲載記事
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