【えちご中越】柏崎市は5月上旬、市の認証米「米山プリンセス」の田植えセレモニーを開いた。櫻井雅浩市長と「米山プリンセス」アンバサダーで元宝塚歌劇団の越乃リュウさんが出席。重野農産の水田で、重野貴明代表と赤い法被を羽織り、田植え機で苗を植え付けた。
「米山プリンセス」は、市の厳しい基準をクリアした「コシヒカリ」で、食味値85点以上、タンパク質含有率6・0%以下などが認証の条件。炊き上がりのつやの良さや、冷めてもおいしく食べられるとして人気がある。
市は今年から、早植えの実証実験に挑戦する。昨今の米不足を受け、極早生品種「葉月みのり」に次いで供給できる「コシヒカリ」を目指すためだ。
10日以降に移植を奨励する一般的な「コシヒカリ」よりも早い田植えで、9月上旬の早期出荷を狙う。苗は、5回の認証実績のある重野さんが自家播種(はしゅ)したものを使った。
収穫した米は、JAえちご中越などの集荷業者に出荷。食味値の計測や農産物検査の後、全国で販売する。
櫻井市長は「早植えに挑戦する重野さんを応援したい。消費者の一人として、早い時期のコシヒカリの新米を味わってみたい」と話した。重野代表は「早植えと遅植えのコシヒカリで、生育や食味がどう違うか比較したい。同品種での作期分散のヒントになればいいと思う」と語った。
写真説明=植え付け準備をする(右から)重野代表、櫻井市長、越乃さん(新潟県柏崎市で)
R7.5.16 日本農業新聞掲載記事
JAえちご中越