【えちご中越】JAえちご中越管内の柏崎・刈羽地区で21日、早くも水稲極早生品種「葉月みのり」の田植えが始まった。2025年産は60経営体が約133ヘクタールで栽培し、約650トンの出荷を見込む。取り組みは7年目となる。
4月上旬は低温による育苗の遅れが心配されたが、気温の上昇とともに順調に生育している。移植開始は例年通りで、8月盆のころに収穫期を迎える。
柏崎市の冨田優さんは、4・4ヘクタールに苗を植えた。「米を求める消費者の“まだないか”という声を聞く。いち早く葉月みのりを届けられるよう、栽培に励みたい」と語った。
JAの力間利昭経営管理委員は「取り組み7年目となり、県内外で消費者の認知度も高まってきている。ニーズに応えられるよう、生産者と相談しながら数量の確保に努めたい」と話した。
極早生品種「葉月みのり」は、いち早く新潟県産の新米を味わいたいというニーズに応えた。
陰暦8月の別称「葉月」に収穫できることが名前の由来。「コシヒカリ」と「ひとめぼれ」、「こしいぶき」などの交配を繰り返して誕生し、19年に本格的な生産が始まった。大粒で甘味があり、炊き上がりのつやの良さが特徴だ。
写真説明=田植え機に「葉月みのり」の苗を積み込む冨田さん(21日、新潟県柏崎市で)
R7.4.22 日本農業新聞掲載記事
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