【新潟・佐渡】佐渡島の最高峰、金北山(1172メートル)の山頂直下に、雪形の「種まき猿」が現れた。国中平野では農家に春の農作業の到来を告げる兆しとして、古くから親しまれている。
山頂の向かって右下には、腰に籠を付けて種をまいている猿の姿が見える。その左上には子猿が寄り添い、さらにその下にはすげがさをかぶって種もみの準備をしている農民の姿が現れる。
この雪形は例年、4月中旬に姿を現し、古くから水稲の種まき時期の目安とされてきた。
近年は積雪が少なく、雪形は4月上旬に現れることが多かったが、今年は昨冬の大雪の影響もあり、例年通りの時期となった。
佐渡市の稲作農家は、水稲の播種(はしゅ)や田んぼのあぜ塗りが最盛期を迎え、春耕も始まっている。
気象予報では、4月は日照時間がやや少ない見込み。育苗ハウスでは気温を確認しながら、小まめな換気調整が行われている。
写真説明=山頂に現れた種まき猿(新潟県佐渡市で)
R7.4.18 日本農業新聞掲載記事
JA佐渡