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水稲直播 基本徹底へ 技術や防除を講義 
JAえちご中越さんとう北部研

 【えちご中越】JAえちご中越のさんとう北部水稲直播(ちょくは)研究会は、2024年度反省検討会を長岡市で開いた。講義を通して、最新の水稲直播栽培の技術や雑草防除について学んだ。24年産を振り返り、25年の取り組みについても確認した。

 研究会は01年に発足。主に長岡市和島・寺泊地区、出雲崎町の生産者で構成する。担い手の急激な規模拡大や高温対策としての作期分散を目的に、直播栽培体系を導入する。

 この日は、生産者やJA担当者ら29人が出席。全国で直播栽培を指導する水稲直播研究会の松村修会長が「水稲直播栽培の状況・技術情報等について」をテーマに講義をした。

 直播栽培は明治時代からの歴史があると説明。最新事情では種子コーティングが不要な「水稲無コーティング種子の代かき同時浅層土中播種栽培」、さんとう地区内では取り組みが少ない「乾田直播」や「初冬直播き技術」について解説した。

 同会の渡邊寛明委員は「水稲直播栽培での除草剤を利用した雑草防除の基本」について講義。直播栽培で最大の課題となる雑草防除について、除草剤使用時の注意点として四つのポイントを説明し、適切な体系処理を促した。

 長岡農業普及指導センターの中嶋健一専門普及指導員は、24年産の品質と作柄を解説。25年産の重点技術対策として①播種後の落水管理は出芽まで10日以上の維持を厳守する「落水管理」の徹底②徒長などを防ぐ4葉期ごろの一時落水を4、5日確実に実施──を伝えた。

 さんとう北部水稲直播研究会の白倉昇会長は「講義を生かして基本技術を徹底し、収量の確保と高品質米の生産で、手取り増大を目指そう」と呼びかけた。

写真説明=直播栽培の歴史などを解説する松村会長(新潟県長岡市で)

R7.2.25 日本農業新聞掲載記事

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