【えちご中越】JAえちご中越の農産物直売所なじら~て関原店、東店は20日、2024年産米「コシヒカリ」の販売を始めた。長岡産特別栽培の精米「ひかり一番地」だ。店内に設けた特設コーナーには、待望の新米を求めて開店と同時に多くの人が列を作った。
JA管内の米作りは昨年、異常気象による高温、渇水の影響を受けて品質を大きく落とした。
生産者は今年、溝切りや中干し、水管理などの基本技術の徹底、後期栄養の確保による高温対策などで努力を続けてきた。その結果、管内の「コシヒカリ」の1等比率は9月19日時点で約90%と、品質のV字回復に向けて順調に検査が進んでいる。
なじら~て東店の近藤弘行店長は「猛暑の中、生産者の努力のおかげで今年はさらに品質の良い米に仕上がっている。生産の背景や農家の思いの発信に力を入れたい」と話す。
近年、新型コロナウイルス禍で中止を余儀なくされていた売り場での試食サービスも行う。「コシヒカリ」や早生種など数種類を用意。味を確かめてもらうことで新米のおいしさを伝え、販売につなげる。
各種フェアや、サービスも充実させる。新米の購入者には11月18日から年末まで、両店で使える餅の割引クーポンを配布する。多くの人に味わってもらいたいという思いや、ギフト需要に応えるため、配送料の割り引きも企画した。
精米を20キロ購入した人は「発売日を楽しみに待っていた。県外から親戚が来る予定なので、一緒に食べようと思い、買いに来た。炊きたてを食べるのがとても楽しみだ」と笑顔を見せた。
写真説明=新米を購入する来店者(新潟県長岡市で)
R6.9.26 日本農業新聞掲載記事
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