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稲作 生産性向上へ 省力化に乾田直播 研修  
新潟・三条地域振興局 県央農業振興会議

【えちご中越】三条地域振興局農業振興部と県央農業振興会議は、稲作の「県央地域担い手農業経営発展研修会」を三条市で開いた。大規模経営体やJAえちご中越の営農指導員、関係機関などから44人が参加。講義では各経営体の規模拡大に応じた作期分散や、農繁期の労力軽減のための新たな栽培技術を学んだ。生産性の向上や経営強化を目指す。

 県農林水産部経営普及課の農業革新支援担当は「稲作経営体における米安定生産に向けた作期分散の考え方について」をテーマに講義をした。直播(ちょくは)栽培を取り上げ、「出穂が慣行栽培とずれるため、リスク分散ができる」などメリットを紹介。作期幅の拡大のため、導入を提案した。急速に普及しているという乾田直播も取り上げ、代かき、育苗の春作業の省力化につながるなど長所を示した。

 クボタは乾田直播機の機種別の特徴や適応馬力、条数、条間の違い、導入に向けての準備事項や春作業の流れを伝えた。BASFジャパンは、栽培管理支援システム「ザルビオフィールドマネージャー」による衛星データを活用した肥培管理を説明した。

 三条地域振興局は水稲の生育状況を報告し、気候変動への対策を呼びかけた。

 現地研修では、乾田直播栽培をする農事組合法人しらさぎの水田を見学した。

 振興局の稲田一周普及課長は「各生産組織の大規模化に伴い、作期分散や機械化の検討という点で、今回の研修は乾田直播を中心とした。今後も状況に応じて、さまざまな提案と有益な情報を提供したい」と話した。

 

 

 

R6.8.28 日本農業新聞掲載記事

JAえちご中越

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