【えちご上越】JAえちご上越は26日、上越市のJA長面検査場所で、2024年産米の初検査を行った。うるち米の早生品種「つきあかり」のフレコンバッグ1万8360キロ分を検査。全量1等の結果となった。
農産物検査員3人が、米の整粒歩合や水分値、着色粒などを細かくチェックして格付けをした。粒の張りや厚さはともに平年より良い。青未熟粒の混入や基部、腹白、背白などの乳心白粒が見受けられたが、平年より少なかった。胴割れ粒の混入、カメムシ被害粒も見受けられたが、全量1等となった。
同JAは11月下旬まで、カントリーエレベーターを含む計27カ所で検査を実施。主力の「コシヒカリ」や「こしいぶき」、晩生品種「みずほの輝き」など、主食用うるち米をはじめ、計76万5230俵(1俵60キロ)の検査を見込む。
JA経営管理委員会の羽深真一会長は、「良いスタートが切れた。平年以上の等級となるよう期待している。一日も早く消費者へ、えちご上越米を届けられるようにしたい。需要に応じた生産と販売を基本に、取り組みを進めていく」と話した。
検査後の「つきあかり」は輸送トラックに積み込まれ、卸業者が精米。今週末から、関東のスーパーなどに並ぶ予定だ。
写真説明=粒の大きさや着色、水分量などを確認する検査員(26日、新潟県上越市で)
R6.8.27 日本農業新聞掲載記事
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