【えちご中越】JAえちご中越は16日、柏崎市のJA柏崎ターミナルで、水稲うるち米極早生品種「葉月みのり」の検査を始めた。JAの農産物検査員3人が、柏崎市と刈羽村で生産した約109トンを慎重に検査。水分や形質、未熟粒、被害粒の混入割合を目視で確認した。1等比率は100%と好調な滑り出しで、昨年の初検査の88・2%を上回った。
今年は天候に恵まれ、登熟期に適度な降雨と、梅雨明け後に十分な日照量があった。昨年の猛暑を受けて、生産者へ水管理と生育後期の栄養維持の徹底を呼びかけたことで順調に生育。粒張り、粒ぞろいともに良く、青未熟の混入がわずかに見受けられたが、品質はおおむね良好だった。
検査に立ち会ったJA経営管理委員会の力間利昭委員は「全量1等の結果を受けて、ひと安心した。心配した高温障害もほとんどなく、他品種の検査に向けて良いスタートを切ったと思う」と話した。
20日から順次、柏崎市内のJA農産物直売所「愛菜館」をはじめ、JA管内の5直売所の店頭に並ぶ。県内スーパーでも販売する。
写真説明=検査をするJA検査員ら(新潟県柏崎市で)
R6.8.21 日本農業新聞掲載記事
JAえちご中越