【新潟かがやき】JA新潟かがやきの直売所「ファーマーズ・マーケット いっぺこ~と」は、2023年度から、スーパーなどではあまり見かけない珍しい野菜を「推進品目」として指定し、直売所の魅力アップに力を入れている。今年はケールやビーツ、ルッコラ、スイスチャードなど9品目を推進品目に定めた。
「食べたことがない」「食べ方が分からない」という消費者にも手に取ってもらえるよう、JAが店内広告(POP)の作成や試食の提供で、栄養価や味の魅力を伝えている。
同直売所の総菜工房の総菜にも、推進品目の野菜を使用。消費者が口にできる機会を提供している。生産者には栽培する種子の一部助成や、販売手数料を他品目と比べて8%下げるなど、生産しやすい環境をつくっている。
吉田朝店長は「直売所ならではの珍しくておいしい野菜を販売していても、食べ方が分からなければ売れない。売れなければ生産されなくなり、直売所の品ぞろえが一般化してしまうのが課題だった」と話す。
推進品目の野菜はほぼ毎日完売しており、商品の問い合わせも来るほど人気だという。品目は毎年見直し、春の作付けに間に合うよう、毎年12月に指定する。吉田店長は「直売所は、いろいろな野菜に出合える場でもある。新しい発見のある売り場づくりにつながってほしい」と期待する。
写真説明=手作りのPOPで野菜の魅力をPRする売り場(新潟市西区で)
R6.6.9 日本農業新聞掲載記事
JA新潟かがやき