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梨の開葯、授粉盛ん

・開花見分け作業協力 JAえちご中越

 【えちご中越】日本梨の出荷量が県内トップのJAえちご中越管内で、花粉付けが進んでいる。加茂市で果樹経営をする浅川卓さんは15日、日本梨「新高」の授粉作業をした。

 同JA天果糖逸出荷販売協議会の日本なし部会は2024年度、三条市、加茂市で約300人が生産する。

 日本梨は一部の品種を除き、人工授粉が必要。作業には、細い棒の先に綿毛が付いた梵天(ぼんてん)という道具を使用。準備した花粉を梵天に付け、受粉適期の花を見分け、1房につき2、3輪の花の雌しべに触れていく。

 浅川さんは「花粉付けは開花状況や天候を注視しなくてはいけない。品種ごとに開花のタイミングも違う。重要な作業なので家族4人で協力し、1、2週間で作業する」と話す。季節外れの厳しい暑さとなる中、黙々と丁寧に作業を進め「今年は自然災害がなく、無事に収穫を迎えたい」と、豊作を祈った。

 「新高」などの晩生品種から順に花粉付けをする。最も早く収穫期を迎える「幸水」は、8月中旬から出荷が始まる予定だ。

 

写真説明=丁寧に作業を進める浅川さん(新潟県加茂市で)

 

R6.4.20 日本農業新聞掲載記事

JAえちご中越

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