【新潟市】新潟市東区石山地区の斎藤茂博さん(60)の圃場(ほじょう)で、イチゴ「越後姫」の収穫、出荷が好調だ。斎藤さんは「昨年に比べて暖冬だったこともあり、大粒で形がきれいなものが多い。甘さも十分だ」と話す。収穫は2月上旬から始まり、5月下旬まで続く予定。今年は約1・5トンの出荷を見込む。
斎藤さんは就農から35年間、イチゴを栽培している。「越後姫」は栽培を始めて約25年になる。年々、認知度が上がっていることを実感し、地産地消が定着してきたことを喜ぶ。
斎藤さんは「越後姫は他の品種と比べて果肉がやわらかく甘味が強い」と説明。「新潟の寒い冬にゆっくりと成長したこの時期の越後姫は特に甘いので、多くの人に食べてもらいたい」と語る。
一方で、同地区ではイチゴの生産者が減少傾向だ。斎藤さんは「自分が続けられる限り生産に取り組み、産地を守っていきたい。これからイチゴを栽培したいという若者には、ぜひ一緒に挑戦してもらいたい」と期待する。
写真説明=「越後姫」の生育状況を確認する斎藤さん(新潟市東区で)
R6.3.10 日本農業新聞掲載記事
JA新潟市