【にいがた岩船】村上牛生産協議会は22日、2023年度の村上牛枝肉共励会と年間優秀生産者の表彰式を村上市で開いた。共励会最優秀賞は村上市の合同会社アグリフロンティア、年間最優秀生産者の村上牛大賞は胎内市の小野耕司さんが受賞した。
協議会はJAにいがた岩船とJA胎内市で構成。3月1日の合併でJA北新潟となるため、JAにいがた岩船肉牛部会、JA胎内市畜産部会としては最後の共励会となった。
共励会は2月上旬に行い、去勢22頭、雌2頭の計24頭が出品。全体の平均枝肉重量は524キロ、平均枝肉単価は2677円、村上牛(格付け4等級以上)認定率は91・7%だった。
最優秀牛は受精卵移植(ET)牛で、枝肉重量は536キロ、枝肉単価は3096円。全農ミートフーズの担当者は「ロースや、モモの張りなど肉付きがよく、特にバラや、さしの入り方が優れていた」と評価した。同社代表の時田卓さん(48)は「まずは牛に感謝。関係機関や仲間の協力があってこその受賞で、今後の励みになる」と喜んだ。
村上牛大賞の小野さんは年間出荷頭数が管内最多の67頭、村上牛認定率100%、平均枝肉重量517・5キロなどの実績が評価された。
表彰式には受賞者や関係者ら約35人が出席。協議会会長を務めるJAにいがた岩船の高橋豊明組合長は「今後もJA経営は厳しい環境に置かれるが、関係者の支援と協力で新JAを盛り上げてほしい」とあいさつした。
その他の受賞者は次の通り。
◇共励会表彰▽優秀賞=菅原健一(村上市)アグリフロンティア(同)▽優良賞=菅原健一(同)漆間平(同)小田裕太(同)
◇年間表彰▽村上牛優良枝肉生産賞=菅原健一(村上市)▽同枝肉奨励賞=漆間平(同)▽小野武広(同)▽同出荷奨励賞=santaふぁーむ(同)小田裕太(同)
写真説明=高橋会長(右)から共励会最優秀賞のカップを受け取る時田さん(新潟県村上市で)
R6.2.28 日本農業新聞掲載記事
JAにいがた岩船