【えちご中越】長岡市小国町で2月上旬、JAグループ新潟のテレビCM「農業が、好きだ。」の撮影が行われた。今回は、同町の農事組合法人しぶみと、豪雪地域の気候を生かした「雪下キャベツ」を軸に撮影。収穫と出荷のシーンに、生産者自身の声をナレーションとして重ねる。
同JAグループは、新潟県農業とJAへの理解向上とイメージアップを目的に、生産者を主役にCMを制作している。同グループホームページやユーチューブ広告配信など、広報事業への二次利用もする。
同法人は「雪下キャベツ」の栽培を始めて12年。現在は6人が約70アールで取り組む。キャベツをすぐに収穫せずに雪の下に置くことで、キャベツ自身が凍結しないよう糖を蓄えて独特の甘味が出る。
撮影は、圃場(ほじょう)で支柱を目印に除雪機で畝横の雪を飛ばし、足場を確保。横からスコップやスノーダンプで表面の雪をブロックのように削り、手で丁寧にキャベツを掘り起こした。最後になたで茎部分を切り収穫し、軽トラックの荷台へ積んだ。
調製場に移動するとキャベツの形を整え、一つ一つラップで包んで出荷準備が完了。撮影も終了した。CMは3月上旬から放映を予定する。
同法人の藤田和雄組合長は「CMを見た人が、食卓に並ぶ作物の姿だけでなく、背景にある生産者の姿や思いを想像してもらえたらうれしい」と笑顔で話した。
写真説明=「雪下キャベツ」収穫のCM撮影に協力する農事組合法人しぶみ(新潟県長岡市で)
R6.2.18 日本農業新聞掲載記事
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