【えちご上越】JAえちご上越の農産物直売所「旬菜交流館あるるん畑」で、雪下・雪室野菜が盛んに出荷されている。売り場には、ダイコンやニンジン、キャベツ、ジャガイモなどが並ぶ。同直売所ではこれらの野菜を「雪下畑の仲間たち」と名付け、ブランド化して販売。厳しい寒さに遭うことで甘味やうま味が増した地場産野菜は好評だ。
収穫前の一定期間、雪中保存をして甘味が増した「雪下野菜」と、収穫後に雪室に貯蔵して糖度が増した「雪室野菜」を区別し、それぞれ専用シールを貼って販売。冬の園芸振興を後押しする。
全国でも有数の豪雪地域を管内に持つJAは、冬の農業所得の増大が大きな課題だ。あるるん畑では2010年から雪下野菜コーナーを設置。試食の振る舞いや収穫体験イベントなどを通じて認知度を高めてきた。
同直売所の亦野潤一店長は「今年は寒暖差があったが、例年通りの出荷量を保っている。上越地域は湿度が高く、雪下・雪室野菜に最適。甘くみずみずしい野菜をぜひ味わってほしい」と話した。
写真説明=P1=雪室野菜がずらりと並ぶあるるん畑店内
写真説明=P2、3=雪室野菜には専用シールを貼っている(新潟県上越市で)
R6.1.26 日本農業新聞掲載記事
JAえちご上越