【新潟かがやき】新潟市南区のJA新潟かがやき集出荷施設・フルーツフラワーしろねで、チューリップ切り花の出荷が順調に進んでいる。JAしろね切花部会には25人が所属し、そのうち22戸がチューリップ切り花150品種以上を生産。10月末から出荷が始まり、12月末に出荷量が増える。シーズンを通して500万本の出荷を見込む。
新潟県は、チューリップ切り花の産出量が全国トップ。同区白根地区は県内出荷量の6割を占め、県外を中心に約20市場に出荷する。ピークは3月で、卒業式や歓送迎会などで需要が高まる。
高井興野農場の坂爪幸隆さんは「出荷量と品種数の多さが魅力。生育ステージによって適切な温度管理を心がけ、2L級の生産を目指している」と話す。同施設の小黒修平営農指導員は「涼しい玄関先では花が閉じ、暖かい部屋では花が開く。寒暖差で変わる花の形状を楽しんでほしい」とアピールする。
同地区では一部、水耕栽培も取り入れている。土の影響を受けないため障害のリスクが下がり、土の付いていないきれいな花を出荷できる。省力化にもつながるため、今後さらに広げていく考えだ。
部会では定期的な圃場(ほじょう)巡回と出荷前目合わせ会を開き、高品質な花の出荷に努めている。
写真説明=フルーツフラワーしろねに持ち込まれたチューリップの切り花(新潟市南区で)
R5.12.29 日本農業新聞掲載記事
JA新潟かがやき