【えちご上越】「第18回全国学校給食甲子園」で優勝した妙高市立新井中央小学校は12月中旬、報告会・試食会を開いた。給食甲子園は地元食材を使った給食のアイデアや味を競うもの。この日は、会場のコミュニティールームと各教室をオンラインで結び、食材を提供する農家らも一緒に優勝した献立を食べながら、喜びを分かち合った。
主催はNPO法人21世紀構想研究会で、文部科学省や農水省が後援。応募数は1079件で、第4次審査の決勝には12校が進み、同校が頂点に立った。講評で「地場産物が多い。アスパラ菜の廃棄部分を給食で食べるなど、SDGs(持続可能な開発目標)を考える指導に献立をうまく活用している。生産者との協働が分かる」と評価された。
城戸陽二市長や市教育委員会の塚田賢教育長の他、献立の食材になったアスパラ菜を栽培する(株)米ファーム斐太の阿部剛代表ら約20人が出席した。
献立を考えた岡田小野江栄養教諭は児童に「この献立が特別でなく、毎日の給食に私や調理員、生産者と、地域みんなの思いが込められていることを忘れないでほしい。これからも食育を楽しみましょう」と呼びかけた。
城戸市長は「給食を味わうのは40年ぶり。とてもおいしかった。日本一の給食を食べられるのは皆さんだけ。たくさん食べ、たくさん学び、給食を通して妙高のことを勉強してほしい」と話した。
写真説明=各教室とオンラインで結び、喜びを分かち合った(いずれも新潟県妙高市で)
写真説明=受賞の報告をする岡田教諭
R5.12.26 日本農業新聞掲載記事
JAえちご上越