【にいがた岩船】栽培管理支援システム「ザルビオフィールドマネージャー」を導入しているJAにいがた岩船は11月上旬の2日間、JAみえきた、三重県、JA全農の担当者ら8人の視察を受け入れた。参加者は活用状況などを視察し、具体事例やデータの見方などの説明を受けた。
JAにいがた岩船は、管内水稲圃場(ほじょう)の9割以上を登録し、4月から同システムの運用を始めた。JAみえきたは2年3作体系の小麦、大豆、水稲の収量・品質の高位安定化や生産コストの削減などに向けてシステムを活用する考え。11月からの導入に向け、担い手を対象に登録を進めている。
JAにいがた岩船は、システムについて「予測する生育ステージがほぼ正確で、予測を基に中干しや追肥、防除時期などが事前に把握できた」と紹介。各地区の穂肥指導会でも、システムの生育マップをタブレット端末や紙で生産者と確認しながら指導したと説明した。
3年前からシステムを導入している関川村の農事組合法人・上関ふぁーむの伊藤宗吉代表が、具体例を示して解説。生育マップを利用して可変施肥に取り組み、収量アップにつなげたことや、データの信頼性について話し、さまざまな質問にも答えた。
JAみえきた営農指導課の堀雄紀係長は「生育マップなど、活用しているJAならではのデータの見方やこつを教わり、上関ふぁーむの具体的な話も参考になった。JAみえきたも研修会などを開き、生産者の活用につなげたい」と話した。
JAにいがた岩船では、今後も各地からの視察を受け入れる考えだ。
写真説明=「現場ではスマホより紙の方が状況を確認しやすい」と語る伊藤代表(右から2人目)ら(新潟県関川村で)
R5.11.21 日本農業新聞掲載記事
JAにいがた岩船