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担い手応援団活躍 手間多い園芸「ありがたい」
交流増え地域も元気
新潟・魚沼市中家、池平地区

 【新潟・北魚沼】魚沼市の中家、池平地区では担い手農家を支援するため、高齢のため農地を担い手に託した住民を中心とした「地域農業応援団」が活動している。応援団は担い手農家の依頼を受けて作業する。担い手農家の品目ごとに作業は異なり、苗の植え付けや中間管理、収穫など年間を通して多岐にわたる。

 圃場(ほじょう)整備事業を実施するための「園芸品目を計画面積の2割導入」という条件を満たすため、担い手が取り組む園芸生産を地域でサポートする。2019年秋の発足当時は10人ほどだったが、現在は男女合わせて約20人となり作業に当たっている。

 同地区で農業を営む(株)さくらや農園は、水稲と約1・5ヘクタールの園芸作物を栽培。サツマイモの苗の定植や収穫をこの応援団に依頼している。さくらや農園の桜井一成さんは「応援団は非常にありがたい取り組み。今後もぜひお願いしたい」と話した。

 応援団の発足を提案した圃場整備事業推進協議会の役員は「園芸品目は非常に手間がかかる。作業を担い手に任せっきりにするのではなく、自分たちでできることは自分たちでやっていこうと思い、仲間に声をかけた」と当時を振り返る。「応援団の活動が住民間のコミュニケーションの場となり、地域の元気につながっている」と笑顔を見せた。

写真説明=地域農業応援団が加工トマトの収穫をする(新潟県魚沼市で)

R5.10.17 日本農業新聞掲載記事

JA北魚沼

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