【新潟・北魚沼】JA北魚沼の魚沼花き園芸組合は、魚沼市産ユリのブランド認知向上へ、ウェブプロモーションに取り組んでいる。出荷量が多い10月中旬まで、動画投稿サイト「ユーチューブ」で6秒間のバンパー広告を配信。切り花や園芸に興味がある視聴者に向けて、魅力を発信している。
第四北越銀行堀之内支店と、ブリッジにいがたからの提案によるもの。市ブランド創出・販路拡大支援事業も活用した。
JA花き園芸センターの内田満センター長は「魚沼市は全国有数のユリ切り花産地だが、消費者にはまだ知られていない。広告を通して興味を持ってもらい、選んでもらうきっかけにしたい」と話した。
同組合の組合長、鈴木道弘さん(65)は「渇水や猛暑に負けないよう、生産者はさまざまな取り組みをしてきた。高品質な品物を出荷し、多くの人にユリを飾ってもらいたい」と話した。
出荷シーズンの後半に向けた中間検討会には、市場16社と生産者ら約50人が参加。ユリや草花類の圃場(ほじょう)巡回後、出荷に関する意見交換会を開いた。
圃場のある同市堀之内地区では、7月中旬から8月下旬まで、雨は全く降らなかったという。過酷な環境の中で生産者は、畑地かんがいのフル稼働、散水車などの運び水により、品質や出荷量が維持できるよう管理をしてきた。なにわ花市場の担当者は「渇水の中で、ここまでの丁寧な管理に脱帽する。産地の情報を顧客に伝え、販売につなげてたい」と力をこめた。
写真説明=市場関係者らとの圃場巡回の様子(新潟県魚沼市で)
R5.10.6 日本農業新聞掲載記事
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