【新潟・みなみ魚沼】JAみなみ魚沼は8月下旬、水稲育苗ハウスで試験栽培をするブドウ「シャインマスカット」を初収穫した。県経営普及課農業革新支援担当や、JAの役職員約10人が参加。試験栽培は、2022年度から始まった「水稲育苗ハウス有効活用プロジェクト」の一環として行っている。
22年4月に、「シャインマスカット」の苗木50本でコンテナ栽培を開始。約300房が実った。
プロジェクトの管理を主に担当したのは、JA園芸畜産課の上村秀也営農指導員。「春は芽吹きが予想より早く、水稲の育苗時期とジベレリン処理が重なる懸念があった」と振り返る。さらに「例年にない猛暑での生育となり、収穫につなげられるか不安もあった」と話す。
・次年度へ弾み
JAの井口啓一組合長も、収穫作業に取り組んだ。「次年度は収量が2倍になるということで楽しみだ」と、プロジェクトの発展に期待。今回の成果を喜び、「JAが複合営農を推進している中で、この試験栽培が生産者の希望となるよう、生産者の所得増大に向けた取り組みを引き続き支援していく」との考えを示した。
写真説明=「シャインマスカット」を収穫する井口組合長(新潟県南魚沼市で)
R5.9.7 日本農業新聞掲載記事
JAみなみ魚沼