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小学生が鳥獣被害学ぶ 「イノシシソーセージおいしい」
ジビエBBQも体験
新潟・JA十日町どろんこキッズスクール

 【新潟・十日町】JA十日町は7月下旬、十日町市内の小学生を対象に「鳥獣被害を学ぶ&ジビエBBQ(バーベキュー)体験」を行った。食農教育イベント「どろんこキッズスクール」の第3回の活動。猟友会会員で、ジビエ(野生鳥獣の肉)を使った料理を提供する民宿「茅屋や」おかみの高橋美佐子さんが講師を務めた。子どもたちは鳥獣害やジビエについて学んだ後、ジビエのBBQを楽しんだ。

 同JAは2009年度、市内の小学生を対象に、どろんこキッズスクールを開校。15年目となる。今年度は小学4~6年生18人が参加している。

 講師の高橋さんは、鳥獣害やジビエの説明の中で「みんなのおじいちゃんやおばあちゃんも畑をしていて作物が食べられたり、荒らされたりしたことがあると思います。どんな動物が畑に来ますか」と質問を投げかけた。

 スクール生の子どもたちは口々に「熊」「カラス」「タヌキにトウモロコシを食べられた」などと答えた。

 高橋さんは「田んぼにも毎年被害が出ています。おいしい魚沼産コシヒカリに被害が出ないように、猟銃で駆除しなければいけません」と説明。その上で「せっかくなら、駆除した後は捨てるのでなく加工して食べようということで、今日はみんなに食べてもらいます」と話した。

 鳥獣害について学んだ後は、直売所でBBQにする野菜を購入。イノシシのソーセージや鹿肉を焼いて、ジビエを楽しんだ。

 十日町市立中条小学校6年生の岡田媛奈子さんは「初めてイノシシの肉を食べた。ソーセージは弾力があって、かむとうま味が出てきておいしかった。鳥獣害の話の後だったので、ありがたいと思って食べた」と話した。

写真説明=イノシシソーセージを初体験するスクール生(新潟県十日町市で)

R5.8.3 日本農業新聞掲載記事

JA十日町

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