【えちご中越】JAえちご中越の南蒲地区で3日、特産の桃の出荷が始まった。加茂市の須田選果場に早生品種「白鳳」系が約1・3トン持ち込まれ、機械で選果した。
JA天果糖逸出荷販売協議会では会員211人が出荷し、栽培面積は44・6ヘクタール。2023年産は天候に恵まれて開花期の低温や降霜などの影響が少なく、着果状況と果実肥大とも良好だ。大玉で、品質の良い果実に仕上がった。
三条市、加茂市、田上町で収穫した桃はJA須田選果場に集約し、選果する。作業員が傷や病気の有無を目視で確認した後、選果レーンに載せる。光センサーで糖度や熟度を測定し、規格ごとに選別。作業員が手作業で箱詰めをする。
県内4市場と、県外3市場へ出荷。今年は265トンを見込み、ピーク時は日量3000~4000ケース(1ケース5キロ)を出荷する。
JAなんかん北営農センター園芸特産課の矢川篤史さんは、出荷の皮切りとなった「白鳳」について「例年に比べて玉太りが良い。収穫直前の天候に恵まれ、甘く仕上がった」と話した。
JAでは7月中旬から「あかつき」などの出荷が始まる。8月上旬のピーク時には「なつっこ」「川中島白桃」といった品種をリレーしながら、9月中旬までの出荷を予定している。
写真説明=持ち込まれた桃の品質を確認する選果作業員(新潟県加茂市で)
R5.7.7 日本農業新聞掲載記事
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