【新潟かがやき】JA新潟かがやき新潟西小玉すいか部会が開発に携わった小玉スイカの新品種「Niigataルビームーン」が今年、デビューを迎えた。JA農産物直売所「ファーマーズ・マーケット いっぺこ~と」(新潟市西区)で6月中旬、初めて販売した。大玉のようなシャリ感と、高い糖度が最大の特徴だ。
吉田朝店長は「とにかく甘い。大玉に近い肉質できめ細やか。筋張っていない」と話す。試食したスタッフ全員が「おいしい」と太鼓判を押すという。
店頭でスタッフが「甘さが特徴の話題の新品種です」と声をかけると、来店者らは次々と籠の中へ。従来品種に加え、「Niigataルビームーン」が新ブランドとして認知してもらえるよう、同店は今後、試食販売や交流サイト(SNS)でPRしていく考えだ。
購入した人は「新聞やラジオで見聞きして、どんな味が気になっていた。今日販売と知って買いに来た」と笑顔で話した。
・Niigataルビームーン
JA新潟かがやき新潟西小玉すいか部会が種苗会社や取引市場などと協力し、2017年から有望品種を模索。皮色の濃さや形状、果肉の色など細部までこだわり、2022年に完成した新品種だ。
小玉スイカの持ち運びしやすい特徴から、主に女性をターゲットとした。宝石をイメージしたポスターやシールも制作した。
今年は約15トンの出荷を見込み、来年以降は作付面積を増やす予定。石川茂部会長は「食べ応えがある。手に取って、かわいがってほしい」とPRする。新品種のブランド化で、産地の知名度アップを目指す。
写真説明=初めて店頭に並んだ「Niigataルビームーン」(新潟市西区で)
R5.6.28 日本農業新聞掲載記事
JA新潟かがやき