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無人田植え機 効果確認 品質向上・コスト減期待 新潟県農大校

 新潟県農業大学校(新潟市西蒲区)の稲作経営科は22日、校舎近くの圃場(ほじょう)で、無人自動運転田植え機を使った田植えを初めて行った。北陸農政局新川流域農業水利事業所が昨秋整備した2ヘクタールの大区画圃場で、自動運転の効果を確かめた。耕起や代かきも無人自動運転トラクターを使い、学生や関係者らが見学した。

 使った田植え機はクボタ「Agri Robo(NW8SA)」で、衛星利用測位システム(GPS)から受信した情報により、自動運転をする。

 圃場外周を走行してマップを作成した後、苗を補給する場所から開始点へ誘導。内側往復植え付けと 往復上の周り(内周)を無人自動植え付け、あぜぎわ(外周)は有人で自動植え付けをする。

 同社の営農支援システム「KSAS」とひも付けることで可変施肥マップを作成し、施肥量の増減ができる。そのため生育むらを減らし、品質と収量の向上や生産コストの削減が可能だ。

 同大学校2年の樋口広大さん(20)は「手動運転より真っすぐ進んで精度が高い。障害物などを検知して自動で止まる機能があり、安全性も高い」と先端技術を実感。今後の農業について「これから経営とスマート農業は切っても切れなくなる。コスト回収の面も検討しながら、うまく取り入れていく必要がある」と話した。

 

無人自動運転田植機を見学する学生や関係者ら(新潟市西蒲区で)

R5.5.25日本農業新聞掲載記事
JA新潟かがやき

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