【新潟・十日町】JA十日町なす生産組合は4月下旬、十日町市川西地区の水品雅嗣さんのハウスで「梵天(ぼんてん)丸なす」の苗の鉢上げ作業をした。JA管内のナス苗約3000本のうち、2125本を鉢上げした。ハウスで温度管理をして5月中旬に各生産者へ配布し、今年の栽培がスタートする。
同市の特産品「梵天丸なす」は皮が薄く肉厚で、歯切れの良さが特徴。本来は小ナス向けの品種だが、同生産組合では大きめに栽培し、独特の歯応えを楽しめる商品としている。焼き物、煮物とさまざまな料理に使える。
水品さんは「昨年は病虫害の影響は少なかったが、低温少雨、高温乾燥の影響で水管理に気を使った。今年も小まめに水管理をし、かん水時に微量要素液肥などを活用したい」と話した。
JA園芸畜産課の高橋憲祐さんは「高品質な梵天丸なすを栽培してもらうため、指導会や研修会で生産者をサポートしたい」と話した。
同生産組合は14人が1ヘクタールで栽培。出荷量30トン、販売高1000万円を目指す。主に関東圏へ販売し、6月中旬から10月末までの出荷を見込んでいる。
写真説明=「梵天丸なす」の鉢上げをする生産者(新潟県十日町市で)
R5.5.9 日本農業新聞掲載記事
JA十日町