【新潟・ひすい】JAひすい営農部農機課は4月上旬、「トラクタ体感試乗実演会」を糸魚川市の圃場(ほじょう)で開いた。担い手農家への情報提供を目的とし、作業の効率化や省力化、コスト低減の提案として行った。農業機械メーカーの協力を得て開催。地元生産者ら30人が参加した。
クボタアグリサービス(株)が用意したトラクターは3機種。機能がシンプルで使いやすく低価格なSL33、直進アシスト機能搭載のSL540、無段変速機能でスピード調整時に発生する衝撃を軽減するMR1000。
MR1000に試乗した参加者は「乗ってみて、自動運転の機能が便利だと感じた。自分の圃場がある地区は基盤整備が始まっているので、広い圃場で長時間作業をする時の負担が軽減される」と述べた。
スガノ農機(株)は、アタッチメントを紹介。土壌を粗く耕起する機能がある「スタブルカルチ」は、土に空気を入れ込むことで水稲の根腐れや秋落ちを防ぎ、排水性を向上させると説明した。当日は、今使っている農業機械に対応できるアタッチメントや、機械の入れ替えについて相談をする参加者たちが多く、にぎわった。
JA農機課の木島吉郎課長は「生産者に新しい技術を知ってもらい、市内でのスマート農業普及の足がかりになればと思う」と期待する。
今後、同課では実演会の開催を継続する。他に、動画投稿サイト「ユーチューブ」のオリジナルのチャンネル「みんなの農機」で農業機械の性能や安全対策、セルフメンテナンスについての情報発信をする予定。
写真説明=圃場で試乗をする2台のトラクター(新潟県糸魚川市で)
R5.4.15日本農業新聞掲載記事
JAひすい