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雪の恵み ニンジン甘く ・品質良好 生食でも 新潟・JA十日町

 JA十日町は3月上旬、十日町市で雪下人参(にんじん)の試し掘りをした。生産者や市場関係者、同JAの職員ら20人が参加した。生産者は、掘ったばかりの雪下人参をその場で食べて確認し「今年も甘くて良い出来だ」と話した。2023年の初出荷は3月下旬ごろの予定。市外や関東方面へ、22年産並みの約200トンの出荷を見込んでいる。

 同JA中里蔬菜(そさい)組合にんじん部会は40~60代の10人で構成し、雪下人参を約3・6ヘクタール、秋冬ニンジンを約3・4ヘクタールで栽培する。

 雪下人参は豪雪地帯ならではの特産品で、十日町市と津南町が主産地。30年以上前、秋に収穫できなかった秋人参に雪が積もり、春に掘り起こして食べてみたところ、甘くておいしかったことから、雪の下での栽培を始めるようになった。フルーツのように甘く、生食でもおいしく食べることができる。

 JA園芸畜産課の橋本克幸課長は「今年の冬は雪が少なかったが圃場(ほじょう)には十分な雪があり、出来も良く、ほっとしている。生産者や関係業者と連携して雪国の春の味を届けたい」と話した。

 

雪下人参を雪の下から掘り起こす生産者(新潟県十日町市で)

R5.3.19日本農業新聞掲載記事
JA十日町

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