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新潟・「古志の火まつり」35年の歴史に幕・希望の光に復興を願う

 全国最大級の「さいの神」を燃やす「古志の火まつり」が11日、新潟県長岡市山古志地区で行われた。県内外からの来場者3000人が見守る中、高さ25メートル、周囲30メートルの巨大なさいの神が震災復興や五穀豊穣(ほうじょう)、平和への願いをのせて燃え上がった。1988年に始まったこの行事は人口減少や高齢化のため、今回で35年の歴史に幕を下ろす。

 会場では日中から、雪中牛の角突き大会やステージショーなどを行い、盛り上げた。カグラナンバンカレーや牛串、ふを揚げた「ふっかつ」など山古志名物が楽しめる飲食ブースも盛況。JAえちご中越山古志プラザ店も出店し、温かい甘酒などで来場者をもてなした。

 午後6時に点火式を開始。長岡市の磯田達伸市長が「最後の火まつりを皆さんの心に大切にとっておいてほしい。希望の光となるよう、炎に祈りたい」とあいさつ。その後、山古志出身の成年6人がさいの神の前で山古志への感謝や思いを語り、号令に合わせて火をつけた。

 火柱を上げるさいの神に合わせて花火が打ち上げられ、大きな歓声が上がった。来場者たちは「すごい迫力と熱気だった。忘れられない思い出になった」と話していた。

 

燃える全国最大級のさいの神(長岡市)

R5.3.18日本農業新聞掲載記事
JAえちご中越

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