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茎や葉も食べられる 「アレッタ」を特産に 葉色濃く生育順調 新潟県弥彦村

 ブロッコリーとケールを掛け合わせた野菜「アレッタ」を、新潟県弥彦村の新たな特産品として売り出そうと生産者らが取り組んでいる。ブロッコリーと違い、花蕾(からい)だけでなく、茎や葉も食べられる。有機質肥料を与えることで苦味を少なく、甘味があるのが弥彦産アレッタの特徴だ。

 育苗ハウスの有効利用を兼ねて冬の所得確保につなげようと、2019年に試験的に栽培を開始。1年目は農事組合法人アグリさくらが試作した。

 現在は同社を含め4軒が13アールで栽培し、地域全体で1000キロの出荷を見込んでいる。

 出荷は11月下旬から始まり、1月中旬をピークに2月まで続く。長い期間出荷できるように定植のタイミングを変えるなど、栽培管理では試行錯誤を繰り返している。

 同社の深澤克海さん(21)によると、今年は病気が少なく、葉の色が濃くて品質は良好。より良いものを栽培するため、頂花蕾の切る位置に気を付け、ハウスの開閉や毎日の小まめな観察を心がけているという。

 深澤さんは「ゆでるよりも、炒める方が甘さを感じられる。ニンニクとタカノツメを入れたパスタ、ペペロンチーノのような味付けでオイルソテーするのがお薦め」と話す。

 

新たな特産品にと、アレッタをアピールする深澤さん(新潟県弥彦村で)

R5.1.13日本農業新聞掲載記事
JA新潟かがやき

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