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スマホ詐欺被害防止へ教室 高齢者のデジタル生活支援 メール実例や操作学ぶ 新潟・JA十日町

 新潟県のJA十日町は11月下旬、スマートフォンによる詐欺被害を防ぐため、高齢者を対象にした「スマホ教室」を十日町市で初開催した。同JAでは、スマホ関連の詐欺被害が9月に1件報告されたことから企画。70、80代の5人が参加し、スマホ詐欺の実例や基本操作を学んだ。

 組合員・地域住民らの「安心・安全なデジタル生活」への貢献や、JAとの非対面型コミュニケーションを進めることが目的だ。

 当日は、(株)テレコムベイシスの田中健介さんが、安心・安全なスマホの使い方と基本操作について講義をした。スマホに届くフィッシング詐欺メールの手口や被害事例を詳しく紹介。詐欺メールの内容を例にし、クイズ形式で説明した。

 田中さんは、子どもが実家に荷物を送った後に運送会社を装ったメールが届き、詐欺だと知らずにURLを開いてしまう事例が多いと紹介。「メールによる詐欺があることを知るのが大事。記載されたURLを安易に開かないこと、自分で判断せずに家族に相談することが重要」と話した。

 参加者は「固定電話は気を付けているけど、スマホは知らずにメールを開いてしまうことがあるので気を付けようと思った。スマホを使った詐欺があることと、対処法を知れてよかった」と話した。

 JAの庭野賢和信用課長は「組合員が安心して生活できる地域づくりへ向けて、今後もデジタル詐欺の被害防止につながるスマホ教室の開催を続けたい」と話した。将来的にはJA職員が講師となり、デジタル詐欺の被害防止とスマホの基本操作を組合員に伝えられるようにする考えだ。

 

詐欺被害の事例を学ぶ参加者(新潟県十日町市で)

R4.12.16日本農業新聞掲載記事
JA十日町

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