JA北越後は青壮年部、女性部と連携して組合員や地域住民、JA役職員へフードバンク支援米への協力を呼びかけ、前年を上回る5・5トンを集めた。11月中旬にJAの米穀低温倉庫前で寄贈式を開催。JAの齋藤松郎会長、女性部の櫻井美代子部長、青壮年部の井上俊樹部長が、フードバンクしばたの土田雅穂副代表へ贈った。
フードバンクしばたは、長引く新型コロナウイルス禍や急激な物価高に苦しむ母子家庭や子どものいる世帯など幅広く、寄り添った支援をしている。
JA北越後グループは、持続可能な開発目標(SDGs)の「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」へ取り組み、昨年に続き支援物資の提供を呼びかけた。
齋藤会長は「JAグループの『国消国産』の考え方で、日本のおいしいものを皆さんに食べてもらいたい。地域全体が豊かになることを最大の目標に、JAは地域貢献に携わっていきたい。農家が丹精した米を、困っている人に提供してほしい」と話した。
土田副代表は「物価高で、ぎりぎりの生活をしている家庭も多い。ひと月当たり2トン必要だが、一年を通すとまだ足りない」と窮状を説明。その上で「たくさんの支援をいただいたことに深く感謝する。JAから声をかけてもらい、直接持ってきてくれた農家も多い。米の保管場所が課題だが、必要なときまでJAに預かってもらえる点もありがたい」と感謝を述べた。
土田副代表(左)へ米を寄贈する斎藤会長(新潟県新発田市で)
R4.12.1日本農業新聞掲載記事
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