JA柏崎管内で12日、極早生品種の水稲「葉月みのり」の収穫が早くも始まった。柏崎市の(株)田村農産の水田30アールで、同社従業員の小山裕さんが収穫。駆け付けたJA職員らが見守った。新米の初検査は17日で、20日にはJA直売所愛菜館や、県内のスーパーを中心に店頭に並ぶ予定だ。
「葉月みのり」は新潟県農業総合研究所が1996年から、「コシヒカリ」や「こしいぶき」「ひとめぼれ」などの交配を重ねて開発した極早生品種。「越路早生」より4、5日早く収穫でき、収量も安定している。粒が大きく、炊いたときにつやがあり、甘味も強いのが特徴だ。
「葉月みのり」はJAの「売れる米づくり戦略」として、県の協力を得て14年から試験栽培し、19年に本格的にデビューした。4年目の今年は65人が約121ヘクタールに作付け。JAの出荷契約数は9052俵(1俵60キロ)、収穫量で約550トンを見込んでいる。
同社社長の三上雅さんは「秋の味覚、米のトップバッターとしていち早く消費者に届けたい」と話した。
JA営農経済部の佐藤賢一部長代理は「梅雨明けが早く心配したが、出穂期を早く迎えてその後は天候が安定した。その結果、例年より少し早めに収穫を迎えられた」と振り返った。
葉月みのりの稲刈りを行う(株)田村農産の小山さん(柏崎市で)
R4.8.13日本農業新聞掲載記事
JA柏崎