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エダマメ選果場稼働 鮮度保ち品質向上 新潟県弥彦村

 弥彦村枝豆共同選果場が7月上旬、本格稼働を始めた。村が設置し、JA新潟かがやきが運営を担う。集荷したエダマメは予冷後、選果プラントでのブラシによる洗浄と脱水、色彩選別機での選別、計量と袋詰めまでを自動化した。村は特産品エダマメの振興を進めており、生産や出荷体制を強化することで生産者の所得向上を目指す。

 2022年産は28人が37ヘクタールで栽培。前年から4人増え、面積は13ヘクタール拡大した。21年からは、新ブランド「伊彌彦(いやひこ)ちゃまめ」「伊彌彦えだまめ」の販売を始めた。全国ネットのテレビ番組で特集が組まれるなど、産地が注目されている。

 選果場は昨年9月に完成。作業の自動化の他、特に、品温を保つために洗浄後に冷却水を使っているのが特徴だ。工程の初期段階でさや表面だけでなく内部まで冷やして鮮度を保ち、品質向上を実現している。

 生産者は早朝から収穫し、すぐに選果場に運び込む。午前8時ごろに来て、その日のうちに店頭に並べるスーパーもある。

 本格稼働の前には、エダマメ生産を学ぶ研修会を開催。全国の市場関係者が一堂に会し、選果場を視察した。施設の解説をしたJA弥彦アグリセンターの三科進営農指導員は「昨年、村がブランド化したエダマメのパッケージデザインを高く評価して『取り扱いたい』と話す業者もいた」と手応えを感じている。村と連携しながら販路を拡大する考えだ。

 

 

本格稼働が始まった弥彦村枝豆共同選果場(新潟県弥彦村で)

 

R4.7.23日本農業新聞掲載記事
JA新潟かがやき

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