新潟県のJA十日町は14日、農業マッチングアプリ「農How(ノウハウ)」の説明会を十日町市で開いた。30~70代の農業者10人が参加。アプリをフランチャイズ運営している「禄陽」の日高嘉信代表が、利用方法や稼働実績などを説明した。
このアプリは労働力を必要としている農業者と、農業で働きたい人をマッチングする。農業者の人手不足の悩みを解決する一つの手段として、全国でも活用が広まっている。
日高さんは説明会で、アプリの仕組みや作業ごとのマッチング実績、地域別登録者数、掲載するマニュアル動画など、事例を踏まえて詳しく説明した。
参加者からは「田植え機の運転ができる技術者の募集もできるのか」「マッチング事例では、園芸品目の作業が多いように見えるが実際はどうか」などの質問が上がった。
日高さんは「登録農家の内訳では水稲農家もいるが、園芸で求人が多いのが現状。過去の事例では水稲の播種(はしゅ)などで募集していたケースもあった」と回答した。
「1時間単位で募集できたり、作業マニュアルの動画があるなど支援もあるので、取り入れてみたい」と話す参加者もいた。
JA営農企画の佐藤勇太さんは「人手が足りない、繁忙期だけ来てほしい、広告を出してもなかなか集まらないという農家の力になれたらうれしい」と語る。また、「運営側による登録後のサポートが手厚いため、初心者にもお薦め。JAも今後、部会や青年部などにアプリの普及を進めていく」と話した。
スマホでアプリの内容を確認する農業者(左)(新潟県十日町市で)
R4.7.21日本農業新聞掲載記事
JA十日町