新潟県のJA十日町は6月中旬、十日町市の山口英和さんの圃場(ほじょう)で、ミニトマト「アンジェレ」の現地栽培指導会を開いた。栽培情報の共有や、品質と収量の向上が目的で、生産者10人が参加した。
「アンジェレ」は、甘味と酸味とのバランスが良いのが特徴。JAは中玉トマトの産地だが、2019年から「アンジェレ」の栽培に力を入れている。省力化ができ、JA全農主導の値決め販売で価格が安定していることから、農業者の所得増大を目指した。
この日は、県十日町農業普及指導センターの金子由加莉普及指導員が栽培管理を説明。「草勢の維持が収量増につながるため、摘果が重要」と指導した。
参加者は山口さんの圃場で、誘引方法や水やりのタイミングについて情報交換をした。
22年度産の総栽培面積は約50アール。前年度の約12トンを上回る約15トン程度の出荷を見込んでいる。JA園芸畜産課橋の本克幸課長は「前年度より生産者数、面積ともに増えている。全農推奨品目で価格も安定しているため、安心して取り組んでほしい。関係機関と連携して指導会や研修会で品質向上、収量アップを目指したい」と話した。
山口さんの圃場を見学する生産者ら(新潟県十日町市で)
R4.6.28日本農業新聞掲載記事
JA十日町