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あけましておめでとうございます 新年のご挨拶

JA新潟中央会

代表理事会長 伊藤 能徳

 

 

 あけましておめでとうございます。JAグループ新潟を代表して、新年のご挨拶を申し上げます。

 

 昨年、「農政の憲法」とも呼ばれる「食料・農業・農村基本法(以下、基本法と記載)」が四半世紀ぶりに改正されました。基本法の制定から25年が経過し、農業を取り巻く環境は、世界的な食料情勢の変化に伴う食料安全保障リスクの高まりなど、制定時には想定していなかったレベルで変化しています。そして、JAグループとしても基本法の改正にあたって農業者の皆さまの意見が条文に反映されるよう政策提案を行ってきたところです。

 現在、食料・農業・農村に関する中長期的な施策を示す「食料・農業・農村基本計画」の見直しに向けた議論が行われており、今年は新たな基本計画が策定される見通しとなっています。引き続き、将来にわたる食料安全保障の確保、農畜産物の適正な価格形成の仕組みの具体化など、農業者の皆さまの意見が反映されるよう、政府・与党への働きかけを展開してまいります。

 

 また、昨年11月「第40回JA新潟県大会」を開催し、JAグループ新潟として今後取り組むべき基本方針が決議されました。

 めざす姿は、第39回JA新潟県大会に引き続き、「持続可能な農業の実現」「豊かでくらしやすい地域づくりへの貢献」「不断の自己改革の実践を支える組織・経営基盤の強化」の3つです。

 JAグループ新潟一丸となって、着実な実践に取り組んでまいります。

 

 さらに、JAグループでは、「私たちの『国』で『消』費する食べ物はできるだけ、この『国』で生『産』されたものを選択してほしい」という「国消国産」の考えを提唱しています。

 令和5年度の、日本の食料自給率(カロリーベース)は、依然として過去最低の水準となっており、農業者の減少と高齢化、農地の減少、自然災害による農業被害、世界的な人口増加による食料不足など私たちの「食」に対する不安は年々高まっています。そして生産に欠かせない資材は高騰し続けています。

 こうした課題を理解し、皆さまが国産農畜産物を選び食べ続けていただくことで、国内の農業者の経営を支え、日本の農業に活気をもたらします。

 本年も、国消国産の意義等に関する情報発信や国産農畜産物を手に取っていただくきっかけづくりになる取り組みを強化してまいります。

 

 私の座右の銘は、「平常心是道」です。中国南栄時代の無門慧開の言葉で、「いつも通りの心で行う」という意味です。近年、高温や渇水による農畜産物への影響や、多発する自然災害への不安がありますが、JAグループはこれまでも「協同の力」によって困難を乗り越えてきました。地域農業の振興により、豊かな地域社会を築くという本懐を成し遂げるため、私自身「いつも通りの心」で行動し、頑張ってまいります。

 

 結びに、生産者・組合員、地域の皆さま並びにJAの役職員の皆さまにとって、新しい年が希望に満ちた飛躍の年となりますよう祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。

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