【新潟・みなみ魚沼】JAみなみ魚沼営農部は8月30日、JAの水稲育苗ハウスで試験栽培をしているブドウ「シャインマスカット」を収穫した。この試験は「水稲育苗ハウス有効活用プロジェクト」の一環で、同部がJA横断的な活動として取り組む。JAは有効利用の方法についてさらに研究を深め、農業者の所得向上につなげる考え。持続可能な地域農業を目指す。
以前から水稲育苗ハウスの未使用期間中の活用方法が課題となっていた。そこで、22年度に同プロジェクトを発足。3年度目を迎えた。
プロジェクトで、南魚沼市にある水稲育苗ハウス内の片側に「シャインマスカット」を定植したコンテナを一列に設置。養液システムを活用して給水、栽培してきた。通常の栽培体系では、ブドウは3年目から本収穫を迎える。24年度は、1本に20房ほどを着果させることができた。
収穫にはJA役職員12人が参加。全員で袋を外し、品質や生育状況を確認した後、昨年と同様、2度目の収穫をした。
本来のハウスの用途である育苗作業の効率確保など課題は残ったが、JAは研究を進めて水稲と園芸品目の複合営農につなげられるかを見極める考えだ。
写真説明=「シャインマスカット」を収穫する職員(新潟県南魚沼市で)
R6.9.6 日本農業新聞掲載記事
JAみなみ魚沼