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省力・低コスト高評価 飼料用米多収コン農政局長賞
大沼生産組合(新潟・長岡市)を表彰

 【えちご中越】北陸農政局は5月下旬、長岡市のJAえちご中越なんかん南営農センターで、2023年度「飼料用米多収日本一コンテスト」の表彰式を開いた。「単位収量の部」で「北陸農政局長賞」を受けた同市の大沼生産組合の構成員6人が出席し、表彰を受けた。

 コンテストは、生産技術が先進的で他の模範となる飼料用米生産者を表彰する。その成果を広く紹介し、飼料用米生産の技術水準を向上するのが目的だ。

 同生産組合は23年度、構成員20人で「新潟次郎」を約21・4ヘクタールで栽培。10アール当たり収量は652キロ。だった。地域の平均10アール収量501キロを大きく上回ったことが評価された。

 多収に向けて、代かき前にブロードキャスターで元肥散布とともに、田植え時の側条施肥により肥料切れを防ぎ、収量を確保した。

 計量機能付きのコンバインも導入し、圃場(ほじょう)ごとの収量を把握。翌年の施肥設計をすることで効率的に10アール収量を増やすなど、コスト削減や省力化のさまざまな取り組みが評価された。

 同組合の金安秀雄組合長は「昨年は高温、渇水で、コンディションの良い圃場と悪い圃場の差があり苦労した。しかし、メンバーが協力した小まめな巡回と水管理、雑草管理で乗り越えた」と振り返る。今後については「今回の受賞を糧に、一層の多収を目指してJAと協力しながら進めていく」と話した。

 

写真説明=受賞した大沼生産組合の構成員ら(新潟県長岡市で)

 

R6.6.14 日本農業新聞掲載記事

JAえちご中越

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