【新潟かがやき】JA新潟かがやきは1月中旬、水稲「つくばSD1号」と「幸の栖」(商標=さちのすみか、品種名=ICS6号)の研修会と次年度栽培説明会を開いた。「つくばSD1号」は住友化学、「幸の栖」は農研機構と住友化学が共同で育成した品種。「つくばSD1号」は平均収量などに課題があるため、24年産から「幸の栖」に切り替える考えだ。
栽培する生産者とアグリセンター担当者ら19人が参加。2023年産の反省・検討をし、24年産の栽培ポイントを確認した。
「つくばSD1号」は、「コシヒカリ」と同系統の品種。短稈(たんかん)で倒伏しづらく、「コシヒカリ」の収量の2割増が可能。農家経営の安定と、幅広い販売先の展開を目指し、管内では16年から試験栽培に取り組んできた。
しかし、平均収量の伸び悩みや適正な穂数・もみ数の確保に課題があったことから、24年産から新品種「幸の栖」に切り替えていく。「幸の栖」は、「コシヒカリ」より稈長が短く茎が太いため、倒伏しづらい。さらに、刈り遅れても胴割れしにくく、収穫適期が長い。
変動幅の少ない価格設定と多収により、安定的な収益増を目指すことができるという。
23年産「つくばSD1号」の最多収量賞を受賞した高橋耕平さんは「水管理が良かったのだと思う」と振り返り、受賞を喜んだ。
写真説明=栽培のポイントを説明する住友化学の担当者(新潟市西蒲区で)
R6.2.14 日本農業新聞掲載記事
JA新潟かがやき