【新潟・にいがた岩船】JAにいがた岩船は11月上旬、村上市で「ザルビオ活用セミナー」を開いた。2023年度に導入した栽培管理支援システム「ザルビオフィールドマネージャー」の有効性を理解してもらい、水稲生産者へ導入を進めるのが目的だ。ザルビオを活用し、収量・品質の向上につなげている埼玉県の農業生産法人(株)ヤマザキライスの山崎能央社長が講演した。
生産者や自治体関係者ら約40人が参加した。ザルビオと連携可能な農業機械について、各メーカーが自社農機の連携内容や留意点などを説明。農機の展示も併せて行った。
講師の山崎社長は、ザルビオと連携したスマート農機で可変施肥を行い、47ヘクタールで栽培した「あきたこまち」「コシヒカリ」が全量1等、収量は15%アップしたことなどを紹介。具体例を示し、「ザルビオを導入するだけでなく、いかに活用するかが大事だ」と話した。
参加した生産者の本間佳史さん(39)は「今後の農業を変えるための一つのツールとして、ザルビオを導入したい。まずは自分で試してみたい」と前向きに語った。
JA営農企画課の磯部正人課長は、ザルビオの導入により、地力や生育のむら、生育予測などの情報を、担い手に出向くJA担当者(愛称TAC)らと共有できる利点を紹介。「より効率的で効果的な営農指導が可能になる。トータルコストの低減や農業所得の向上につなげたい」と話した。
写真説明=山崎社長の講演に聴き入る参加者(新潟県村上市で)
R5.11.14 日本農業新聞掲載記事
JAにいがた岩船