新着情報

農家労力確保・障害者雇用創出へ 福祉法人に水稲苗出荷依頼 農福連携事業を継続 新潟・JAみなみ魚沼

 新潟県JAみなみ魚沼営農部米穀課は、社会福祉法人南魚沼福祉会セルプこぶし工房に作業請負を依頼している。農福連携により、人手不足に悩む農家の働き手確保と、JA管内で就労を希望する障害者の雇用創出の両立を目指す。水稲苗の出荷を始めた5月中旬には、南魚沼市の育苗ハウスで、セルプこぶし工房から派遣された3人が汗を流した。

 セルプこぶし工房は、管内の就労継続支援B型事業を行う施設。2021年にJAの育苗ハウスが豪雪被害に遭い、JAが作業を依頼したのがきっかけで縁ができた。その後、22、23年と苗出荷作業を依頼することになった。

 今回、3人は地面に並べられた苗箱を丁寧に棚に並べたり、他の作業者に渡したりするなど、作業を進めた。

 過去にも苗の出荷作業を経験したという男性は「自分は、暑いのも重いのも平気。苗の出荷作業は楽しく取り組めている」と話す。またもう一人の男性は「外で働くのは気持ちがよくて、自分に合っている」と、ほほ笑んだ。

 JAは「農業労働力の不足解消や、安定した雇用創出による地域社会への貢献など、農福連携に取り組む意義は大きい」とし、今後も取り組みを継続する考えだ。(新潟・みなみ魚沼)

写真説明=暑い中、苗の出荷作業を進める男性(新潟県南魚沼市で)

R5.6.8 日本農業新聞掲載記事

JAみなみ魚沼

トップへ