【えちご中越】JAえちご中越さんとう営農センターは3月下旬、さんとう地域農業生産者会議設立総会を長岡市で開いた。さんとう地区の農業生産法人や集落営農組織、担い手農業者らを会員とする。農業者の所得増大と農業生産の拡大を目的に、1年以上かけて準備を進めてきた。持続可能な農業の実現と、豊かで暮らしやすい地域づくりを目指す。
組織・法人26団体、個人51人が入会した。入会者の水稲作付面積の合計は、地域内の4割以上に相当する。
設立委員会役員や地域の生産者、JA職員ら60人が出席。役員選出や2023年度事業計画などを承認した。
23年度の活動では、自治体との農政懇談会や農業経営に関する講演会、酒造メーカーや米菓メーカーなど実需者への視察研修を予定している。
会長に就任した神谷生産組合(株)の丸山信昭さん(61)は「設立委員会役員には、1年以上尽力してもらった。自主自立の組織として、活発に活動したい。さんとう地区の存在感を示し、地域農業の持続的な発展につなげたい」と話し、地区一丸で農業振興に努める考えを示した。
JA経営管理委員会の奈良場義夫さんとう地区委員長は「JA役員を務める中で、農業者の自主自立の組織が必要だと考えてきた。同じ考えを持つ皆さんに賛同を得て、会が発足したことは喜ばしい。JAに対してもどんどん意見を言ってもらいたい」と活躍に期待した。
写真説明=生産者会議の役員に就任した6人(後方中央・丸山信昭会長)
R5.4.13日本農業新聞掲載記事
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