新潟県特産の西洋梨「ル レクチエ」が19日に販売解禁日(プリムール)を迎えた。2022年は、霜や台風の被害はなく、生育期の好天と適度な降雨で、豊作傾向となり果肉も緻密に仕上がった。玉肥大は平年並みで糖度も高い。出荷量は21年に比べ32%多い約960トンを見込んでいる。
新潟市江南区の新潟市中央卸売市場には7300ケース(1ケース4キロ)が入荷。同日から県内の小売店などに並んだ。
初せり前にはJA全農にいがたと、JAにいがた南蒲、JA新潟かがやき、JA佐渡、JA羽茂の生産者、代表者らが、関係者に味や品質をアピールした。
県果樹振興協会の渡辺直樹西洋なし副部会長(新潟かがやき越後獅子果樹部会西洋なし専門部長)は「世界に誇るトップブランドの県産果実。例年になく豊作で、香りよくジューシーに仕上がっている。一つ一つ愛情込めて育ててきたので、多くの人に食べてほしい」と呼びかけた。
出荷は12月上旬にピークを迎え、下旬まで続く。22年は豊作のため価格は例年より落ち着く見通し。
「ル レクチエ」は芳醇(ほうじゅん)な香りと濃厚な甘さ、とろけるような食感が特徴の西洋梨。全農にいがたによると、県全体で約500人が栽培している。10月中旬~下旬に収穫し、約40日の追熟を経て出荷する。
あいさつするJAの代表者ら(19日、新潟市江南区で)
R4.11.20日本農業新聞掲載記事
JA新潟かがやき