新潟市江南区の新潟大江山産酒造好適米研究会は6月下旬、酒造好適米「五百万石」の穂肥前指導会を開いた。異常気象に強い酒造好適米作りを目指し、全会員の圃場(ほじょう)を巡回。草丈、茎数、葉色、幼穂長の生育診断をし、適正な穂肥の施用時期と量を共有した。
目標は、前年78%だった1等米比率を100%にすること。指導会には生産者や石本酒造、自治体やJA新潟市などの20人が参加した。
同会は全量を石本酒造に出荷し、日本酒「越乃寒梅 大江山産」として発売される。“メイドイン大江山”の日本酒だ。
地元産にこだわった酒は人気が高く、売れ行きは好調。同酒造からの増産依頼に応え、作付面積を拡大した。今年は、会員8人が約17ヘクタール(前年比3ヘクタール増)に「五百万石」を作付けする。
同酒造の渡邊健一常務は「『五百万石』の需要が年々、高まっている。おいしい酒を造るには、良い米が必要。指導会を通じて、米の品質向上につなげてもらえればありがたい」と話した。
「五百万石」の生育診断をする参加者(新潟市江南区で)
R4.7.14日本農業新聞掲載記事
JA新潟市