JA新潟かがやき管内では6月末までで、タマネギの総出荷量が200トンに上る見込みだ。2022年産は、36人が約16ヘクタールで栽培する。全自動機械化一貫体系を導入し、農業機械の貸し出しを実施。22年度からは独自に、苗の購入費用の一部を助成。自治体の補助事業と合わせて、農業者の所得増大へ作付けの拡大を支援している。
今年4月の5JAによる合併後も、ばらつきなく安定した量を出荷できるよう、合併前の播種(はしゅ)時期から各JAの担当者が協議し、品種構成や栽培スケジュールを組んだ。
今年は玉数を増やすために品種構成を見直し、栽植密度を高めて栽培した。その結果、天候にも恵まれ、1アール当たり収量が例年の約1・5倍と大幅に増加。品質も最高の出来となった。また、昨今の価格高騰により、例年は1キロ当たり約85円だったが、今年は150円台と2倍近くの高値で推移している。
JAの集出荷を統括する営農部営農企画課の遠山哲志営農指導員は「合併前から各担当と連携して情報を共有したことで、合併初年度から集出荷体制を確立できた。生産者の栽培管理レベルも年々上がっており、品質の良いものに仕上がっている」と自信を見せる。
生産者は収穫後、JA管内8カ所のJA拠点集荷場に持ち込む。
その後、JA全農にいがたが「たまねぎ広域集出荷施設」(新潟市西区)で乾燥、調製、選別、荷造りをする。8割を生食用、2割を加工用として出荷・販売し、その9割が同JA産だ。
「たまねぎ広域集出荷施設」で調製作業をする作業員(新潟市西区で)
R4.6.30日本農業新聞掲載記事
JA新潟かがやき